理事長挨拶
新年度にあたり

新年度のスタートにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
自動車業界は、急速な自動化や電動化に呼応した新技術の登場と自動車車体整備の変化に日本でも企業間の資本提携やモビリティーサービスの新たな 創出に向けた取り組みが活発になってきました。
一方、自動車整備業の売上高は増加に転じているものの、事故整備についてはマイナスに転じていますが、保険事故修理の支払高はパーツの値上がり等が起因し高騰をしています。また、人材不足や後継者不足による労働人口の減少により自動車車体整備においても「整備難民」現象が現れつつあります。また、数年前からロシアのウクライナ侵攻に端を発した原材料高騰、エネルギー価格の上昇、円安の進展などの経済活動への不安を未だに拭えないまま、組合員事業所においても厳しい事業運営をされていると思います。
このような情勢を踏まえ、我が業界の地位向上と組合員の経営基盤の安定に 寄与すべく、上部団体である日車協連の「団体協約」を始め、「先進安全自動車対応優良車体整備事業者」の取得工場促進、「高度化車体整備技能講習」の受講促進、令和2年に施行された「特定整備認証電子制御装置整備」取得促進を行うことで、我々組合員事業所は生き残っていけるのではないでしょうか。
そして我々組合員、従業員が健康で安心して働ける職場づくりの為に労働安全衛生法に基づく健康診断・環境測定等の継続的な実施と有機溶剤・特定化学物質等の適正な管理による作業場の環境改善が必要となります。
今年度も以上の事を踏まえながら少しでも多くの仲間を増やし、新規組合員の増強を図り、より良い組合にしていきましょう。
どうか組合員の皆さん「適正な対価を受け、次世代に引き継げる持続可能な自動車車体整備業の確立」に向けて、一丸となり目標に向けて邁進しますので、皆様の更なるご協力を、宜しくお願い申し上げます。
山梨県自動車車体整備協同組合 理事長 市川 清