青年部会長所信
~ 真剣にそして楽しく! ~
競栄運動で楽しく成長
「十年一昔」なんて言葉は、今の時代のスピード感とは断然一致しない。ましてや、めまぐるしく進化を続ける自動車業界において、何年昔が一昔なのであろう。自動運転の実現に向けたA S Vの推進計画により、各自動車メーカーの先進安全自動車の高度化競争が年々加速し、我々自動車車体整備業にも鈑金塗装技術以外に必要な知識と情報、また、先進安全自動車に対応出来る設備管理や認証資格などが求められる時代となっております。時代は変わる、では無く、常に変化している。この時代のスピード感に置き去りにされたら、明るい未来は切り拓けない事でしょう。
時代の変化に合わせて、高度化車体整備に関わる事業や、車体整備業界の底上げに繋がる革新など、この業界や労働環境改善の為に様々な活動を続けてくださる親会に対して、我々青年部会が何をすべきか。今一度真剣に、青年部会の今後の活動について考えるべきだと私は思っております。
業界の革新、標準料金問題、認証制度、A S V対応策、高度化車体整備技術など、これらの時代の変化に伴う改善に組合が取り組み、組合員である経営者が理解し、生き残りをかけた社内改善に取り組んでも、社員の理解不足、教育方法、人材不足、後継者問題などの問題に直面する工場も多いことが現実です。
第一に、現場で作業する若者や作業責任者たちが、何を感じ、何の目標のために日々現場作業に努めているのでしょうか。時代の流れにより職人仕事に対しての捉え方が変わってきている若者たちは、仕事を理解し、魅力を感じ、目標を持って技術向上に取り組む事が出来ているでしょうか。そして、経営者たちはその事を理解して社員教育が出来ているのでしょうか。
人を育てる。経営者には大きな課題です。このような時代だからこそ、未来を担う若者たちに、鈑金塗装の魅力や技術向上の楽しさを伝えていく事が必要だと思っております。組合員の社員さんや鈑金塗装業界に希望を持つ若者たちへ、我々の技術や熱意と技術向上の楽しさを伝える活動「人材育成」を通じ、部会員自身も経営者として成長していく。これが私の部会長としてのビジョンです。
「成長は移動距離に比例する」と言われています。社内に留まっていては、自社の風景しか見えません。挑戦する気持ちを持っていない若者が多い事も事実です。S N Sや動画配信などが広がるこの時代にも、実際に他人の作業や他社の技術を自身の目で見て体感し、広い視野を持ち、共に競い合って共に栄える競栄運動により、成長に繋がる事を確信しております。技術の競栄運動により、挑戦する心と技術向上の楽しさを伝え、日々の仕事や成長に楽しみを加えることにより、業界の次世代を担う若者を育成する事を目的に活動を続けて参ります。
山梨県自動車車体整備協同組合青年部会
第9代部会長 小林 大将